ゲームを考察

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科学する麻雀

http://images.amazon.com/images/P/4061497650.09._SCMZZZZZZZ_.jpg 人気ランキング : 2,981位
定価 : ¥ 777
販売元 : 講談社
発売日 : 2004-12-18
発送可能時期:通常24時間以内に発送
価格: ¥ 777
買って損は全くない

 これほどいい麻雀戦術書は読んだことがない。
  はっきり言って、この本の内容を全て実践できれば、確実に現時点で『世界一麻雀のうまい人』になれる。
  数学・統計学などの確かな足場を礎に、データのみで客観性を徹底して曖昧さを極限まで排除した理論。
  それは今まで誰も到達したことのない次元での麻雀への斬り込みであり、『工学』という圧倒的な力によって最善の道をあなたに示すことだろう。
  『後にも先にも最高の本』と言いたいところだが、先にはこの本を凌駕する理論がいくつも構築されると私は思う。
  だがそれらは恐らく、著者の研究方針を踏襲し、この本をバイブルにしたものばかりとなるだろう。
  この本は、一般プレイヤーへの指南だけではなく、研究者へのガイドポスト的内容をも含んでいるのだ。
  関数定義やC++のソースが載っている麻雀戦術書など、この本ぐらいだ。
  アバンギャルドかつ目から鱗。これは買いだ。

初中級者の貴重な実用書、そして理論的思想的な影響力

実用書として価値は高いと思う。
膨大な牌譜の統計分析に基づき、何が有利で何が不利な打ち方か、何を考慮すべきで何を考慮する必要がないか、極めて明確に述べられている。初級者が中上級者に惨敗せず打てるようになるバイブルになることは間違いなく、中級者にとっても頭に入れておいて損はない内容となっている。
なお、実用書として読む場合、統計学に関する記載を一切無視してよいことは当然である。
麻雀理論に対する影響も極めて大きいと思われる。結論を提示するに至る過程にはやや稚拙かと思われるところもあり(筆者自身も認めているようである)、また本書の提示した結論に対しても賛否両論が起こるだろうが、少なくとも今後、牌譜に基づいた統計的な裏付けや検証可能性という点を無視した麻雀理論が説得力を持ち得なくなることは明らかである。従って今後、プロ雀士の面々が(ネット麻雀でなくリアル麻雀の)理論書を書くために、ネット麻雀だけでなく、プロ雀士の実際の対戦の完全採譜とデータベース化は行わざるをえなくなるだろう(既にやっているのか?)。
私がそれ以上に着目するのは、思想的なインパクトである。
筆者は、「流れ」や「ヒキ」なるものの存在は検証できず、そもそも定義が曖昧であるとし、これらに対して非常に否定的な態度を取っている(ただし筆者は、「流れ」の不存在を立証したとは主張していない)。
では、大多数の麻雀打ちが実戦で感じざるを得ない「流れ」「ヒキ」「ツキ」の正体は一体何なのか?洗牌の限界による牌の偏りなのか、対戦者相互の心理作用か、それとも単なる思いこみなのか。筆者が示した種々の統計的な結論が、その思索のための非常に貴重な前提となることは間違いない。

身につく技術は少ない。が・・・

序章も含めて全5章編成だが、序章及び第一章は、いわゆるデジタル麻雀の姿勢について語られており、はなからオカルトに関心の無い読者にとっては無意味な説教にしかならない。第2章も「本書の本質となる章」と書かれてはいるが、データ麻雀理論の構築を一から解説したもので、これもいちいち頭から読んだところでタメになるような内容でもない。実際に麻雀の技術に直結するような内容の箇所は、3章の攻防判断に関するところと、ベタオリに関するところだけ。
つまり読めるのはページ数にしてわずか120ページの部分だけなのだが、それでも私はこの本に5点満点を付けたい。今まで2〜3麻雀の本を読み漁ったが、本書ほど真に実力がついた思わせた(というか実際に強くなった)本はなかった。
麻雀の教本としては、本書だけでカバーしきれない点も多いが(牌効率に関することなど)そこら辺の本でうそ臭い技術を身につける前に、真っ先に読んで欲しい一冊。

画期的な本です

いやぁ感動しました。これまで誰もなしえなかった麻雀の数理学的研究。麻雀というゲームの世界に新しい時代をもたらす本と言えます。「よく読んでしっかり勉強せねば!」と心から思わせる本でした。

姿勢はよし

麻雀を母数の大きな統計によって解析していく、という姿勢は確かに他の麻雀本には無かったもので、すばらしい。
確立(%)でいろんな状況を表にしているところが、とても参考になった。
ただ、その統計が、荒い。
あくまで、「期待値」を基準に考えられていて、統計に必須の「分散」の概念をほとんど無視している。
「ノミ手でリーチすべきかどうか?」なんてことは、
偶発的な「一発」「裏ドラ」などが期待値を大きく変化させているのだから、
むしろ分散を見て、点棒状況を見て、それに賭けるに値するかどうかを判断するべき。
それを意図的に廃しているのは、書き手の思想である。
つまり「状況によらず、常に同じ手を打つのが強いということ」という信念と言ってもいい。
これは、「ツキ」や「流れ」「読み」を否定するあまり、状況判断という実に単純な勝負の材料を、「無知による錯覚」だと決め付けるに至った、著者の歪みである。
「わからないことを状況判断と言ってごまかす」という迷信は確かにある、
だが、実際に役に立つ状況判断も当然ある。
オカルトや現在の理論を否定するあまり、「状況判断は必要ない、機械のように打てば勝てる」というオカルトに至ってしまったように感じる。
(実際、機械はまだ弱いのだから)
もっとも、都合によっては状況判断のような言葉も出てくるし、
「X%の危険牌」のような「読み」前提の言葉も出てくる。
「状況」や「読み」を否定しているというよりは、否定したい、というのが本音だろう。